聴くことは感情労働です。

そういってもピンとこないかもしれません。

傾聴をお伝えし始めた当時は、聴く重要性をお伝えしようとしても逆に「お客さんが納得する伝え方教を知りたいんだ」とよくいわれたものです。

当時を思えばここ3、4年で企業が聴くことについて興味をもちはじめていることは個人的には大変うれしいことです。

傾聴が広く知れ渡った理由の一つに傾聴ボランティアの存在があるかもしれません。

傾聴ボランティアの活動はさまざまですが、おもに介護施設などに行って入居者の方の話を寄りそいながら聞くというものです。

また東日本大震災時も傾聴ボランティアの存在が注目されました。

実際私がお送りしている傾聴の無料メールマガジンへの登録数が、震災の直後には一時通常時の10倍に伸びた時期もありました。

使い方は企業活動でもボランティアでもいいのですが、では聴き方の方法を習ったらそれだけで聴けるよういなるかと実際は聴けないのです。

聴ける人もいるが、聴けない人が多くでます。

また、聴けるという人もその中の多くはきっとつぎのように答えるでしょう。

「出来る時と出来ないときもある。」

ではどういう時ならできるのか?ときけばきっとこう答えるでしょう。

「余裕がある時」「疲れてない時」

忙しい、疲れている、不安がある・・・

心のエネルギーが低い時はみんな聴けないのではないでしょうか。

傾聴の知識やスキルは聴く人の感情のケアが出来てはじめて使えます。

聴くことは「感情労働」なので企業活動でするならばケアを個人任せにするだけではいけません。

岩松正史 拝